緒言 序文 学問の発掘と創成 学問のアルケオロジー 第1章 混沌の時代—開成所と物産会 ■洋学機関の設立 混沌の中の開成所 江戸末期と明治前半の昆虫標本 東京大学の所蔵品を中心に ■物産学の確立 伊藤圭介 大学南校物産会について 田中文庫博覧会関連資料目録 第2章 実学の黎明−東京医学校と工部大学校 ■「西洋医学の印可」 幕末から明治初期における医学教育 医学解剖と美術教育「腑分」から「藝用解剖学へ」 ■「百工ノ補助」 工部美術学校における絵画・彫刻教育 技術の画家—曽山幸彦をめぐって 「百工ヲ勧ム」工部大学校開校式について 工部大学校の書房と蔵書 日本近代建築教育の曙 建築写真と明治の教育 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻所蔵古写真解題 工業・ナショナリズム・美術「美術」概念形成史素描 第3章 大学の誕生—御雇外国人教師と東京大学の創設 ■御雇外国人の活躍 揺藍期の動物学教室 ヒルゲンドルフと日本の魚類学 ヒルゲンドルフが記載した日本産魚類 『メモア』と『理科会粹』 エドワード・モースと1881年ヴェネツィア万国地理会議 明治前期の害虫飼育研究と東大農学部所蔵の昆虫飼育日誌類 ナウマンやブラウンスの記載したゾウ砦標本 日本における鉱物学の夜明け 明治初期の鉱物レファレンス標本とその周辺 ■近代諸学の移植 日本の機械工学教育 チャールズ・ディキンソン・ウェストを中心に 明治期の電気工学機器について 帝国大学における「日本建築学」講義 建築アカデミズムと日本の伝統 [関連資料]付属図書館企画編集「お雇い外国人」展 著作・記録に見る「お雇い外国人」の足跡 第4章 教育の整備—東京帝国大学の創設と列品の思想 ■東京帝国大学の創設 博覧会と列品の思想 埃乃木乃伊(エジプト・ミイラ)の解剖学 明治37年の坪井正五郎 人類学教室標本展覧会をめぐって 動物学レファレンス標本について 飯島魁教授のガラス海綿類の研究とその後の展開 ■学術標本の列品 数理模型レファレンス標本について 日本の生物学の光と陰 東京大学農学部に残る動物資料 「複製画」と美術史教育 「補遺」大学史と大学史資料 展示標本一覧