ペットブームという言葉が世に現れて久しい。
チワワのくぅーちゃんがスノーボードで滑走している姿を、テレビで見ない日はない。犬系ブームは種々あったが、これほどにもメディアをまたにかける犬系ブームはなかったかもしれない。
ブームには「今が最高潮」という印象をつよく与えるものであるが、しかし、これまでにもブームと言われる現象はいくつもあった。ハムスターが子どもたちのなかの誕生日に欲しいものランキングで上位に上がったり、シベリアンハスキーがブーム後に、筑波山で群れをなしていたのはまだ記憶に新しい。また、私は東急ハンズでウ−パールーパーや、小さなフグを見かけたこともある。それらは何かしらのメディアにブームという言葉でとりあげられてはいたものの、結局世の中に氾濫するとまではいかなかった。
こんなにもメディアに動物が氾濫し、また翻弄されている日本であるが、イギリスは、また違った意味で、動物好きの国であるといわれている。
「動物好き」この言葉の定義は千差万別、十人十色である。しかしながら、イギリスはさらに、世界でも初めて、文明社会における人間と動物の関係について法的なルールづくりをしたという点で、特筆すべき国であるといえよう。
(つづく)