長々と続けてきましたが最終的にいいたいことは、非物質主義は物質主義の対立項なのではなくて、むしろ延長なんじゃないかってことです。
図式的に書くと
物質主義⇔非物質主義？
ではなくて
物質主義⇒非物質主義？
なんじゃないかと。
さらにいうと、非物質主義のほうが、消費の実態が目に見えずに分かりにくい分、たちが悪い気がします。とっちらかったペーパータオルのゴミの山を見て、「無駄使いだ！」って思う人がいても、ジェットタオルから出る風は何も残さないからそう思うことはおそらく無いと思うので。
駄文でした。次は、椅子の話でも書きたいと思います。
前回はエアコンの例を出しました。
今回は、トイレです。トイレのお手拭です。
少し前から、トイレに手拭用のペーパータオルを置くお店が出てきました。
（たとえばこんなやつ→http://www.tech-jam.com/items/kn3347465.phtml）
その後、風で手についた水を吹き飛ばして乾かすジェットタオルを置くお店が出てきました。
（→http://www.mitsubishielectric.co.jp/service/jettowel/jet/jet_b.html）
物質と物質じゃないものを対立させる見方からすると、ジェットタオルのほうがゴミも出ないで環境によさそうだし、よりよい商品のように感じます。
でも、ジェットタオルが出す風も物質じゃないだけで、エネルギーを消費している点ではかわりません。
ただ、「消費、浪費」の姿が見えなくなっているだけのような気がします。（つづく）
こんなこと書いている人もいます。：http://www5a.biglobe.ne.jp/~ASCA/hiroba/738006591796875.html
前回は「物質じゃなきゃいいのかっていったらそうともいい切れないんじゃない？」という問いかけでおわりました。
物質と物質じゃないもの（非物質）の対比はすごい分かりやすいと思います。たとえば、箱は物質だろうけど、空間を物質という人はあまりいないと思います（厳密にいうと空間も物質といえるかもしれないけど）。最近は、物質よりも物質じゃないものが好まれる傾向にあるような気がします。
でも、問題なのは物質か物質じゃないのかってことではない気がします。問題なのは、「大量消費、大量生産が行われているかどうか」という点ではないでしょうか。
たとえば、エアコン。エアコンは「空気」を作り出してるわけですが、厳密には物質であるとしても、この「空気」を物質と呼ぶのは一般的にはあまりないと思います。でも、エアコンはものすごい電力を食います。要するに大量のエネルギーを消費しているわけです。（つづく）
市場価値でしか物事を計れない人間の駄文です。
「物質主義」という言葉があります。
オンラインのエキサイト辞書で検索すると「物質・金銭の充足を第一として、精神面を軽視する考え方。」（大辞林 第二版 （三省堂））という定義が出てきます。
現代では「物質主義」は嫌がられます。ある意味当たり前です。現代じゃなくてもたぶん嫌がられると思います。少なくても自分はイヤです。
嫌がられるようになった理由は、おそらく、大量生産大量消費型社会への批判、環境問題に対する意識の高まりのためだと思います。
実際にみんなが環境問題に関心があるかはあやしいですが、少なくとも頭の中では「環境を守らなくちゃ！」ということは理解できているのではないでしょうか。
物質礼賛的な考えに疑問を抱くようになったことは、すごくよいことだと個人的には思います。ただ、単純に物質じゃなきゃいいのかっていったらそうとも言い切れないところが難しいところだと思います。（つづく）
