東大生 女性
彼女はつまらない授業中に落書きをする習性がある。過去に彼女によって描かれたキティは数しれない。
ミッキーもそのようにして何度も描かれたそうだが、キティよりも場慣れしていないようだった。
「コギャル」とか「女子高生」とか呼ばれ、ブームの最高潮を波乗りした現在の20代中頃の女性にとって、キティはルーズソックス、ケータイとともに3種の神器的な存在だった。30代の女性にとってのいわゆるジュリ扇みたいなものだといえよう。
そういったことを考慮に入れてキティとミッキーを比べてみると、ミッキーは誰のものでもない印象がある。男の子、女の子、さらには年令の差も超えて受け入れてくれる懐の深さを感じる。第3者から見ても、ミッキー好きのサラリーマンがいたとしても、よっぽどのことがない限り、特別違和感はないだろう。
ミッキーマウスはユニバーサルな存在であるといえるのである。(つづく)