2004年03月09日

会社とTo.co<組織編①>

答えの1つは、組織形成にあるのかもしれません。
今回は(株)リクルートが発行した『組織変革の軌跡』という小冊子を参考にしながら、会社の組織形成の流れを探ってみたいと思います。
『組織変革の軌跡』では、組織の変容を草創期・拡大期・多様期・新生期の4段階に分類した上で、各段階の特徴を「外部環境適応(いかに顧客をつかむか)」と「内部組織統合(いかに社員のやる気を引き出すか)」の2側面から分析しています。

草創期の特徴を以下に引用します。

外部環境適応
≪顧客の獲得とビジネスモデルの確立≫
・創業者が「事業の芽」を見つけ、創業資金および回転資金、そして仲間を中心とした人的資源をかき集め、事業を軌道に乗せようと必死に努力を重ねるステージ。
・商品やサービスが市場に受け入れられるかどうかの見通しを立てるために、試行錯誤の繰り返し。
・経営者個人の力で顧客を獲得。

内部組織統合
≪夢・志の共有≫
・創業者を中心とした「同志」の集まり。個人商店的な色合い。
・既存のシステムや特定の競合者に対する強力な反骨意識が、組織としての結束を強固なものに。
・フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが可能で、創業者の創業の思いやビジョンが頻繁に語られ、メンバー間で共有。

上記の特徴は会社に限らず、あらゆる組織に当てはまるかもしれません。人が集まって何かを興そうとする時、そこには効率や利益だけでは図れない個々人の「思い」や「熱意」が詰まっています。但し、個人の「思い」だけでは市場に受け入れられません。顧客を開拓し、会社を運営する多様な資源を必死に集めることが重要になるのです。

Posted by ikuko at 2004年03月09日 02:47
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