日々過ごしていて、他人の発言に驚いたり、感動したり、ハッとしたり
することってありますよね。
本を読んでいても、そういうことは沢山あります。
そこで、いいコトバをコレクションしていこうと思います。
第1回目は三島由紀夫の「金閣寺」の一説。
彼のシャツの白い腹が波立った。
そこに動いている木漏れ日が私を幸福にした。
こいつのシャツの皺みたいに、私の人生は皺がよっている。
しかし、このシャツはなんとなく光っているだろう。
皺がよっているままに。
この文章は実に、渋くて、シュールで、ポップです。
かなり主観的ですが、「笑う」という表現を「シャツ」でするという荒技と
笑いながらも、常に冷静な自己が展開させる皺と「人生」。
「彼」から「こいつ」へと変わる呼び方にも切れ味を感じます。
これは、さっぱりとしていてカナリ素敵な表現です。
と思っているのは私だけかもしれませんが、
この言葉コレクションは続きます。