To.co 有限会社(通称:トコ)は東京大学西野嘉章ゼミと東京藝術大学川俣正ゼミの両ゼミ有志による共同プロジェクトです。
両ゼミは、「現場主義」—博物館実務経験、国内外レジデンス型制作等—を特徴とし、学内外より定評を得てきました。今回は大学という聖域から出て、社会の中で活動をすることに重点を置き、真の「現場主義」を実践します。
To.co とは?
私どもは、「会社として機能することが可能なシステム形成の提示」を目指してTo.co有限会社を立ち上げました。To.co は、利益や売上など経済効果目的を持った高度資本主義社会内の「会社」ではなく、既存の「会社」が持っている組織・システムの特質を活かして活動します。つまり、運動体として「会社」という形体をもって社会の中で機能していきます。様々な注文や必要に応えてサービスを提供していく中で To.co そのものも自己生成していきます。活動拠点は東京大学総合研究博物館小石川分館(以下小石川分館)、活動期間は3年間(ゆえに「有限」)です。拠点地域内外にかかわらず精力的に活動を展開します。
To.co のサービススタイル「デコボコレーション」
To.co の主な活動方法は「デコボコレーション」です。私たちの生活の中には日常、非日常共にデコレーション(店先の看板やクリスマスの各行事など)があふれています。既にデコレーション済みの中に人との関わりの接点を見出し、To.co の持つ技能を働かせてさらに変換/異化させていくことを「デコボコレーション」とよびます。最終的に変換した形のみではなく、そのプロセスや人との関わり、事柄などを反映させた変換行為も含めて指し示します。To.co は依頼に対してデコボコレーションをして活動をする、言いかえれば、コンバーター/変換装置として機能する運動体なのです。
To.co の4つの技能
To.co の活動は4つの技能が連携しあい、はじめて機能します。
To.co の目指すもの
To.co は従来のプロダクト制作集団やプロジェクト集団とは異なります。何故ならば、最終的な運動体の結果を設定しないからです。To.co がこれから様々な人や場所に出会い、自己形成されていくプロセスこそが唯一、To.co の目的となりうるのです。
To.co が活動することによって発生/派生する未知数の現象をどうぞご一緒にお楽しみ下さい。