2004年02月16日

言葉としての物見遊山

もう少し物見遊山というものを言葉の点から見てみることにします。
物見遊山とは、私の理解の範疇では、「観光ぶらり旅行」というものでしたが、
『広辞苑』によれば、
 物見と遊山。見物して遊びまわること。
だそうです。物見と遊山って・・・。そのまんまですね。
『小学館 日本国語大辞典』には、
 物見と遊山。気晴らしに見物や遊びに行くこと。
とあり、『角川 古語大辞典』には、
 野山・海浜・社寺・盛り場などへ見物に出かけ、気晴らしすること。
とありました。

こうして見ると、説明してないじゃん!という説明文が多いこと、また、どの文も似たような内容であることが分かります。『新解さん』の「見るに値するもの」といった書き方が、いかに主観に満ちていて、素敵なものであるかが分かります。『新解さん』の解釈では、物見遊山とは、見るに値するものを見に行くピクニックであるようです。
その他の辞書類においては、「見物」ということと気晴らしということがどうやらキーワードとなるのでしょうか。おそらく、「物見」と「遊山」それぞれの意味をそのまま利用しているかのように思えます。
その解釈でよいのかどうか、次回以降で述べたいと思います。

ちなみに、「見るに値するもの」というのは、一体何を指しているのでしょうか。

Posted by nagai at 2004年02月16日 00:07
Comments
Post a comment









Remember personal info?