Volume 3/Number 1 | ||
1846年、ロンドンのJames SmithはRichard SmithとJoseph SmithとともにSmith,Beck & Beck商会を設立。この双眼顕微鏡を作った。この顕微鏡はRidell & Wenhamの設計になる光線分離プリズムを内蔵し、2本の光線のうち1本はプリズムを通らずに直進するために2本の鏡筒のうち1本は真直になっている。当時の多くの需要に応じてこの顕微鏡を性能の良い格安なものとしたので、普及型の名で広く親しまれていた。明治8年に日本に来航したチャレンジャー探検隊がこの顕微鏡を積んでいて、瀬戸内海のプランクトン調査を行った。東京帝国大学理学部動物学教室のモース教授もこの顕微鏡を用いた。 |
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Ouroboros 第5号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成10年7月1日
編者:西秋良宏/発行者:林 良博/デザイン:坂村 健