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小石川分館オープン

総合研究博物館小石川分館が2001年11月12日(月)にオープンしました。本学小石川植物園の一角の、たいへん美しい環境にある瀟洒なミュージアムです。11月8日(木)には本学のほか文部科学省関係者ら約100名を招いて盛大に開館式がおこなわれました。明治9年に建てられた東京医学館本館を改築した建物(関連記事参照)に、学校建築関係の資料や明治期の教育教材などを常設展示しています。また「学校建築デジタルミュージアム」構想のもと集められた関連資料のデータベースも納められています。土、日曜、祝日、年末年始(2001年12月24日〜2002年1月6日)以外の午前10時から午後4時30分に開館しています。入場無料。詳細はホームページ、ハローダイヤル(03-5777-8600)などでお確かめください。

特別展示「眞贋のはざま——デュシャンから遺伝子まで」展終了

本展は私たちの身の回りにあふれかえる複製品の意味と効用を見つめ直し、ホンモノとニセモノの境界がいかに曖昧なものかを問いかける展示でした。複製や贋作にかかわる技術を文化史的・科学的に分析したり、複製品の美を論じるなど盛りだくさんな内容となりました。また、展示の設計、準備には企画段階から西野嘉章ゼミの学生があたり、教育活動を提示する機会にもなりました。

 平成13年10月20日(土)から12月9日(日)までの会期中、9171名の入場(記帳)者があり、盛況のうちに終了することができましたこと、ご協力いただいた関係各位に厚く御礼申し上げます。会場での展示解説には学生諸君のほか、下記の博物館ボランティアの方々にも協力いただきました。あつく御礼申し上げます(順不同、敬称略)。飯干ユミ・内田三和子・鵜原一彦・岡村幸子・沖川康子・兼中雪絵・神田理子・国近尚三・熊谷昌子・小久保恭子・斉藤春江・斉藤庸子・坂井千里・佐藤和子・佐野眞弓・鈴木治雄・住田美和子・竹ノ内育子・冨森孝子・中島久美子・ 福田稔・渕上妙子・舩窪英子・古川万里・星佳子・堀井美喜雄・堀江千江子・本田壽子・馬渕恵子・松山薩男・三好史郎・森下研子・柚木陽子・三浦由喜子。

 展示と同名の図録(西野嘉章編)は東京大学出版会で市販されています。

共催展示「シーボルトと日本の植物」展終了

本学教養学部美術館と共催しておこなった標記展示が終了しました(2001年9月26日〜10月26日、関連記事参照)。

第5・6回新規収蔵品展終了

「カワイルカ—絶滅の淵より」(2001年7月14日〜9月28日)、「宝石と原石」(2001年10月20日〜12月9日)の二つの新規収蔵品展が終了しました。

平成13年度学芸員専修コース終了

「植物—博物館の華にさせるには?」
自然の多様性・文化の多義性をキーワードとして継続している学芸員専修コースの今年度テーマは植物でした。植物の理解は地球共生の基盤として不可欠です。植物の最先端知識にかかわる講義に加え、なかなか扱いにくい植物の博物館展示の方法についての討論もおこないました。期間は平成13年11月5日(月)から11月9日(金)まで、受講者は15名ありました。受講された次の方々には修了証書が授与されました(順不同・敬称略)。江連祐司(小山市立博物館)・新井勝利(軽井沢町教育委員会)・小林真吾(愛媛県総合科学博物館)・西田靖子(熊本市立熊本博物館)・斉藤政美(宮崎県総合博物館)・亀井英希(愛媛県歴史文化博物館)・清末幸久(鳥取県立博物館)・早野泰子(財団法人西宮市都市整備公社西宮市北山緑化植物園)・宮津毅(板橋区立熱帯環境植物館)・岡部俊一(星薬科大学薬用植物園)・五十嵐理奈(一橋大学)・山本園子(高知県立牧野植物園)・伊藤陽子(同)・西澤弘恵(東京大学教養学部総務課)・佐藤真理子(東京大学総合研究博物館)。

平成13年度公開講座終了

「寿司ネタの自然史」
寿司ネタとして利用される生物の多様性や生態、分布、鑑定法、さらにはその地球環境における重要性などについて5名の専門家が幅広く講義をおこないました。実施期間は平成13年10月12日〜11月9日の毎金曜日(10月19日は20日に変更)、抽選で選ばれた68名の方々が受講しました。

第3回考古科学シンポジウム終了

本学原子力研究総合センター、埋蔵文化財調査室と共催し、2001年12月15日(土)に本学弥生講堂で標記シンポジウムをおこないました。考古学と分析科学のかかわり、社会問題にもなった旧石器ねつ造事件の科学的背景をさぐるなど、密度の濃い集会となりました。200名以上の参加者がありました。

来館者

事前に申し込みのあった主な団体来館者は次の方々です(平成13年6月21日〜12月9日)。韓国高麗大学博物館長他、大阪北野高校、富山県立中央高校、富山県立富山高校、福井県立高志高校、福岡県立筑紫が丘高校、国立科学博物館林田館長他、文部科学省坂田審議官他、西大和学園、学内外国人研究員(小石川分館)、広島元町高校、新規採用職員施設見学(小石川分館)、中国人材育成グループ、下関市教育委員会(小石川分館)、文部科学省田中総括審議官他、埼玉平成中学校、中国地質院院長他、京都大学博物館研修出張、青森県立弘前高校(小石川分館)、玉川大学文学部(小石川分館)。

博物館教職員

平成13年10月1日に事務部博物館情報掛に谷川愛事務補佐員が着任し、小石川分館の運営業務にあたっています。

 

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Ouroboros 第16号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成14年1月10日
編集人:西秋良宏/発行人:高橋 進/発行所:東京大学総合研究博物館