「博物館とボランティア」 | |
会場 : | 総合研究博物館・第一演習室 |
開講期間: | 毎木曜日5時限、16:20〜17:50 |
責任教官: | 西野嘉章 |
対象 : | 教養課程の学生。募集は締切ました。 |
「人と何故に生きるのか」という切実な問いかけのなかで、個人の社会貢献や自発的な意志によるボランティア活動の意義が再認識されつつあります。なかでも、博物館施設におけるボランティア活動は、社会参加の身近な機会であると同時に、自己啓発や実体教育の場として、大きな注目を集めています。
本ゼミナールは現在開催中の「デジタル小津安二郎」展の企画準備、運営へボランティア参加することを前提とし、そのために必要となる博物館学的な実践知をその機会に併せて習得できるよう開講するものです。
「全学自由研究ゼミナール」日程
10月15日(木) | 「博物館とボランティア」概論 | 西野嘉章(本館教授) | |
10月22日(木) | 「保全生物学とボランティア | 高槻成紀(本館助教授) | |
10月29日(木) | 「文化史系標本の取り扱い方」 | 西秋良宏(本館助教授) | |
11月5日(木) | 「古人骨標本の整理・復元」 | 諏訪 元(本館助教授) | |
11月19日(木) | 「総合知に向けた博物館活動」 | 田賀井篤平(本館教授) | |
12月3日(木) | 「地球共生の核としての博物館とvoluntaries」 | 大場秀章(本館教授) | |
12月10日(木) | 「デジタル小津」展におけるボランティア実習 | 坂村 健(本館教授) | |
12月17日(木) | 同上 | ||
12月24日(木) | 同上 | ||
1月21日(木) | 「博物館はどこへゆくのか?」 | 木下直之(本館助教授) |
「江戸東京の中の異国」 | |
会場 : | 総合研究博物館・講義室 |
開講期間: | 1999年2月5日(金)〜3月19日(金) 毎金曜日15:00〜17:00(7回14時間) |
責任教官: | 木下直之 |
受講料 : | 6400円 |
定員 : | 40人 |
江戸時代の日本は中国・オランダと「通商」し、朝鮮・琉球と「通信」していました。このことだけを考えても、「鎖国」ということばが示すようには、当時の日本が国際情報の途絶した社会ではなかったことがわかります。人の交流は限られていても、物の流入を止めることはできません。異国の珍奇なる動物は盛り場で見世物にされ、珍奇なる道具は唐物屋の店先を飾りました。江戸時代の文化が持つこうした国際性を、文明開化期まで視野に収めて、多角的に考察します。
シロウリガイ(軟体動物門斧足綱オトヒメハマグリ科) Calyptogena soyoae Okutani 相模湾水深750〜1400m 1987年採集 海洋研究所 太田秀 (しんかい2000にて) |
「博物標本の作製その理論と実際」 | |
会場 : | 総合研究博物館・講義室 |
開講期間: | 1999年2月15日(月)〜2月18日(木) 10:00〜12:00、13:00〜16:00 (8回20時間) |
責任教官: | 大場秀章 |
受講料 : | 7400円 |
定員 : | 40人 |
自然界には様々な岩石、植物、動物があります。そのひとつひとつを刻明に調べ、地球とそこに暮らす生き物の進化・多様性を解明することは博物館の大きな使命の一つであり、博物館ではいろいろな標本の収集に努めています。標本の作り方は鉱物と植物、動物で違うし、同じ動物でも哺乳類と魚類、昆虫では全く異なっています。
この公開講座では、各研究分野の第一線で活躍する研究者が、標本作製の意義や、鉱物・岩石、植物、動物、化石など様々な標本の作製方法について講義し、受講者には実際の標本作製を体験していただきます。
受講資格は問いません。受講を希望する方は、往復ハガキに講座名・氏名・住所・電話/Fax番号・年齢・職業を記入し、東京大学総合研究博物館庶務掛までお申し込みください。
締め切りは1999年1月20日(水)です。
Ouroboros 第7号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成10年12月9日
編者:西秋良宏/発行者:林 良博/デザイン:坂村 健