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学芸員専修コース終了

平成8年度総合研究博物館学芸員専修コースは、11月18日(月)から同22日(金)まで、「デジタルミュージアム」を統一テーマにして開催しました。全国各地の博物館や関連施設から例年以上の37名の受講者があり、このテーマについての関心の高さがうかがわれました。デジタルミュージアムとは何か、その可能性や問題点、実現のためのノウハウなどの講義の他、講師と受講者が一体となったワークショップなどをおこないました。そこでの意見交換は、デジタル化事業推進中の当館にとっても有益であったことを記して感謝の意を表したいと思います。

全プログラム終了後には、受講生に修了証書が手渡されました。今回の修了者は次の方々です(順不同、敬称略)。宮崎和夫(東京農業大学図書館)、中村史彦(財団法人日本相撲協会相撲博物館)、木村 薫(天文博物館五島プラネタリウム)、鶴田 汀(山種美術館)、山田 諭(名古屋市美術館)、安藤和重(県立神奈川近代文学館内財団法人神奈川文学振興会)、浅妻 敬(女子美術大学美術資料館)、亀高雅代(東京女子医科大学史料室吉岡彌生記念室)、牟田行秀(東京都庭園美術館)、小堀信幸(財団法人日本海事科学振興財団船の科学館)、清治正宏(財団法人日本海事科学振興財団船の科学館)、長佐古美奈子(学習院大学史料館)、平瀬礼太(姫路市立美術館)、永用俊彦(古河歴史博物館)、猪股 寛(野田市郷土博物館)、文殊省三(財団法人大阪市文化財協会)、絹川一徳(財団法人大阪市文化財協会)、鈴木淳一(千葉県立現代産業科学館)、一瀬和夫(大阪府立近つ飛鳥博物館)、柳沢忠昭(岩手県立博物館)、矢島律子(町田市立博物館)、福島恒徳(山口県立美術館)、友野千鶴子(東京都江戸東京博物館)、真下祥幸(東京都江戸東京博物館)、益田 茂(東京都江戸東京博物館)、佐々木秀彦(東京都江戸東京博物館)、内田龍也(千葉県立中央博物館)、高橋 豊(GAS MUSEUM がす資料館)、篠原達也(財団法人広島市歴史科学教育事業団)、佐藤 準(東京都多摩動物公園)、安良城竜太(日本新聞協会)、井藤暁子(財団法人大阪府文化財調査研究センター)、相沢 勝(横浜美術館)、秋政久裕(財団法人広島市歴史科学教育事業団広島市郷土資料館)、鈴木紀三雄(行田市郷土博物館)、篠原功治(愛媛県総合科学博物館)、岡本桂典(高知県立歴史民俗資料館)。

秋季特別展終了

本年は、本学附属小石川植物園でイチョウの精子が発見されて100年目にあたります。この世界的発見を記念し、「日本植物研究の歴史をさかのぼる——小石川植物園300年の歩み」と題した秋季特別展を、11月12日(火)から12月20日(金)まで開催しました。学外者1953名を含む2540名の記帳者があり、盛況のうちに終了することができました。展示運営にあたっては、これまで同様、ボランティアの方々からの真摯な御協力をいただきました。御芳名を記し、改めて御礼申し上げる次第です(順不同、敬称略)。飯星ユミ、伊藤道子、鵜原一彦、岡村幸子、川村忠良、神田理子、小久保恭子、小林慶子、斉藤春江、斉藤庸子、坂井千里、鈴木治雄、中島久美子、堀井美喜雄、本田壽子、柚木陽子。

この展示にあわせて、11月17日(日)には講演会「日本の植物:その特色を探る」を開催しました。講師は、本学大学院理学系研究科教授加藤雅啓、イタリア、パレルモ大学植物学教授シルヴィオ・フィッチ両氏でした。また、11月13日(水)から12月18日(水)までは「江戸時代の植物学」についての公開講座を実施し、これにも多数の受講者を得ることができました。

東京大学コレクションIVとして出版した学術的展示図録(大場秀章編)は、東大出版会を通じて入手できます。

人事

1997年2月16日付けをもって、研究部キュラトリアル・ワーク研究系に高槻成紀助教授が着任します。高槻助教授の専攻は大形哺乳類を中心とした動物学です。これで、博物館専任教官は外国人客員教授を含め合計12名となります。

研究報告第36号の発行

鰾に後方延長部をもつスズキ亜目魚類Atypichthys strigatus
 
The University Museum, The University of Tokyo, Bulletin No. 36, 73pp. 12 figs. (1996)
Yoshiaki Tominaga, Kazuo Sakamoto and Keiichi Matsuura
Posterior Extension of the Swimbladder in Percoid Fishes, with a Literature Survey of Other Teleosts

東京大学総合研究博物館研究報告第36号が刊行されました。スズキ亜目魚類は非常に多様化しており、72科約600属約4000種を含んでいます。本書は、鰾の後方への延長が、スズキ亜目魚類の系統分類学的研究において重要な役割を演じることを明らかにしたものです。また、比較のため、真骨魚類全体について鰾に関する文献情報もまとめています。

お願い

本誌は学術的記事を含んだ博物館の情報発信誌である一方、館内外、学内外を接着する意見交換誌となることをもめざしています。多様な意見を記事に反映したいと考えておりますので、大学博物館事業への要望や疑問、それに関わるニュースなど編集部(連絡先巻末)までお寄せ下さるようお願い申し上げます。

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Ouroboros 第3号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成9年1月21日
編者:西秋良宏/発行者:林 良博/デザイン:坂村 健