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特別展示「死後の礼節—古代地中海の葬祭文化」終了

古代地中海沿岸地域の墳墓は色鮮やかな葬祭絵画で飾られ、贅沢な副葬品がそえられていました。本展は、前6世紀から前3世紀にかけてみられるそうした墳墓の実状を紹介し、貴族たちの葬祭文化を多角的に考察するために実施したものです。また、19世紀に制作された墓室壁画の模写から現代のデジタル記録術まで、墓をテーマとした考古資料の記録法の変化も探ってみました。

 平成12年11月1日(水)から12月15日(金)までの会期中、3371名の入場(記帳)者がありました。会期中に開催した専門家による講演会「考古学セミナー」(全8回)も盛況のうちに終了することができました。ご協力いただいた関係各位に厚く御礼申し上げます。特に、会場での展示解説をご担当いただきました下記の博物館ボランティアの方々には、篤く御礼申し上げます(順不同、敬称略)。網野桃子・内田三和子・鵜原一彦・岡村幸子・沖川庸子・兼中雪絵・川村忠良・神田理子・木全功子・熊谷昌子・小久保恭子・斉藤春江・ 斉藤庸子・坂井千里・佐藤和子・佐野眞弓・鈴木治雄・住田美和子・竹ノ内育子・中島久美子・ 福田稔・渕上妙子・舩窪英子・古川万里・星佳子・堀井美喜雄・堀江千江子・本田尋子・馬渕恵子・三好史郎・森下研子・柚木陽子・三浦由喜子。

 展示図録「死後の礼節——古代地中会圏の葬祭文化」(Investing in the Afterlife)( シュテファン・スタインバーガー編)は、和文・欧文双方で編集されました。東京大学出版会で市販されています。

シーボルト植物標本贈呈式開催

2000年は日蘭修好400周年にあたり、それを記念したイベントが各地で実施されています。本館でもオランダ、国立ライデン大学植物博物館が所蔵するシーボルト収集の日本産植物標本約50点が寄贈されたのを受け、新規収蔵品コーナーでミニ展示を実施しました。同館ピーター・バース(Pieter Baas)館長ほか寄贈の実現にご尽力くださった関係各位に厚く御礼申し上げます。10月26日には同館長ほか、オランダ大使館関係者らを招いた贈呈式ならびに記念パーティが開かれました。さらにいくつかの標本が寄贈されることになっています。これも近々、公開する予定でおります。

第1回外部評価委員会終了

1996年に発足した総合研究博物館も5年目を終えようとしています。この間の活動を客観的に見つめ直し、今後のさらなる発展の道を探るため、自己評価と外部評価を実施しました。10月30日には、館外識者の方々とともに集中的な検討をおこないました。多用の中、外部評価委員会に加わり、多くの貴重なご意見をよせられました委員各位に厚く御礼申し上げます(順不同、敬称略)。鈴木基之(委員長・国連大学副学長)、ピーター・バース(ライデン大学教授・同大学植物博物館館長)、遠山敦子(国立西洋美術館館長)、村上陽一郎(国際基督教大学教授)、伊藤隆道(東京芸術大学教授)、荒俣宏(博物館・文化史研究家、作家)、岡本和夫(本学大学院数理科学研究科長)。

第2回考古科学シンポジウム終了

本学原子力研究総合センター、埋蔵文化財調査室とともに2000年12月1日、標記シンポジウムを主催しました(関連記事参照)。

平成12年度学芸員専修コース終了

「自然の多様性・文化の多義性 —石は何を語る—」

平成12年11月6日(月)から11月10日(金)まで、標記のテーマにしたがった学芸員専修コースを実施しました。隕石や化石、石の芸術などの多彩な講義に加えて、コース後半には宝石加工、化石クリーニング、石器製作の実習もおこないました。受講された次の14名の方々に修了証書が授与されました(順不同・敬称略)。本田奈都子(財団法人 大阪府文化財調査研究センター)・兵頭勲(愛媛県歴史文化博物館)・関昭郎(東京都庭園美術館)・椿阪信弥(国立歴史民俗博物館)・横尾浩(国立歴史民俗博物館)・會下和宏(島根大学埋蔵文化財調査研究センター)・田口公則(神奈川県立生命の星・地球博物館)・青木麻美(立原道造記念館)・柳沢忠昭(岩手県立博物館)・蝶谷知也(葛飾区郷土と天文の博物館)・広田良成(財団法人 北海道埋蔵文化財センター)・松本百合子(財団法人 大阪市文化財協会)・平尾和幸(鳥取県立博物館)・西澤弘恵(東京大学教養学部総務課)。

公開講座「フィールドワークの愉しみ」終了

総合研究博物館の標本収集活動の主力はヒマラヤ、アフリカなど世界各地でおこなっているフィールドワークにあります。建築からサル、化石まで資料と標本を求める旅と調査の苦労話を学外関係者をふくむ全6名の先生方に語っていただきました(2000年11月14日〜12月19日)。受講者は53名ありました。

文化庁キュレーター上級研修集中講義終了

文化庁が公私立博物館・美術館の学芸担当職員等を対象に実施している標記研修に協力し、平成12年12月11日から15日まで本館で集中講義を実施ししました。所属教官が分担して博物館学、標本キュラトリワルワーク論、コンピュータ技術などに関する大学院レベルの講義をおこなったものです。受講者は4名でした。

出版物

下記の標本資料報告を刊行しました。
黒沢高秀・清水晶子(2000)『東京大学総合研究博物館所蔵章句物タイプ標本目録第7部トウダイグサ科』標本資料報告第41号。

来館者

平成12年8〜12月に次の来館者がありました。福井県立高志高校、韓国教育協議会、山形県米沢市立第五中学校、朝日カルチャー、駒沢大学文学部、教育学部事務長会議、鳥取県立鳥取東高校、国立西洋美術館館長他、第一回日中学長会議、中国人材育成グループ、人事課新人研修、東京地区学務関係部課長会議、広島女学院、中国瀋陽薬科大学、台湾中央研究院近代史研究所、韓国成均館大学総長他、玉川大学文学部(書面による申し込みのあった方々のみ)。

訂正

『ウロボロス』12号に誤りがありました。同10ページ 図3のキャプション中(2箇所)Plingleの綴をPringleに訂正します。

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Ouroboros 第13号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成13年2月5日
編集人:西秋良宏/発行人:川口昭彦/発行所:東京大学総合研究博物館