特別展示「デジタル小津安二郎」終了
小津安二郎(1903-1963)は、日本を代表する映画監督の一人として知られています。彼の作品の面白さや製作の秘密を探った特別展が、平成10年12月10日から平成11年1月31日まで開催されました。展示は、本学大学院総合文化研究科表象文化論コースに寄託された資料を中心に、小津作品の撮影を担当した厚田雄春キャメラマンの遺品解析、最先端デジタル技術による映像再生など専門的な研究成果をもりこんで構成したものでした。期間中の入場者数は6548名に達し、盛況のうちに終了することができました。ご協力いただいた関係各位に厚く御礼申し上げます。また、博物館ボランティアの方々には、今回も会場での展示解説をご担当いただきました。御芳名を記し、御礼申し上げる次第です(順不同、敬称略)。 網野桃子、飯干ユミ、内田三和子、鵜原一彦、神田理子、木全功子、斉藤春江、坂井千里、佐野真弓、鈴木治雄、住田美和子、竹ノ内育子、福田稔、渕上妙子、船窪英子、星 佳子、堀井美喜雄、馬渕恵子、三好史郎、森下研子、柚木陽子。
展示図録「デジタル小津安二郎—キャメラマン厚田雄春の視—」(坂村 健・蓮實 重彦編)は、株式会社ATCを通じて入手できます。
「平成11年度公開講座」終了
11年2月5日(金)から3月26日(金)まで「江戸東京の中の異国」(全7回、担当教官:木下直之)、同2月15日(月)から2月18日(木)まで「博物標本の作製:その理論と実際」(全4回、担当教官:大場秀章)と題する二つの公開講座をおこないました。受講者はそれぞれ57名と37名でした。
標本資料報告の刊行
印東道子(1999)『東京大学総合研究博物館所蔵ミクロネシア古写真資料カタログ』標本資料報告第34号。
田賀井篤平・明光美樹子・豊遥秋(1999)『東京大学総合研究博物館所蔵鉱物標本目録:第2部』標本資料報告第35号。
上記2冊の標本資料報告が刊行されました。第34号は今世紀はじめ、本学人類学教室の研究者がミクロネシアで撮影した古写真を収録したものです(写真)。第35号には本館収蔵の元素鉱物、硫化鉱物、硫塩鉱物標本の詳細リストが掲載されています。
博物館教職員
(平成11年6月1日現在)
平成11年4月1日をもって林良博館長が大学院農学生命科学研究科長・農学部長に異動し、かわって川口昭彦大学院総合文化研究科教授が新館長として着任しました。また、同日、研究部では塚越哲助手が静岡大学助教授に昇任しました。事務部では異動によって宮崎敏朗事務官が総務部に配置換えになりました。庶務掛宮地良枝技術補佐員、会計掛河島敏子事務補佐員は3月30日付で退職し、4月1日よりそれぞれ伊藤尚子技術補佐員、石田裕美事務補佐員が後任として着任しています。
現在の博物館の専任スタッフは以下の通りです。
館長 |
川口昭彦(大学院総合文化研究科教授・生命科学) |
研究部 |
キュラトリアル・ワーク研究系 |
教授 |
大場秀章(植物分類学) |
助教授 |
高槻成紀(動物生態学) |
助教授 |
諏訪 元(形態人類学) |
博物資源開発研究系 |
教授 |
田賀井篤平(バイオ鉱物学) |
助教授 |
西秋良宏(先史考古学) |
博物情報メディア研究系 |
教授 |
坂村 健(情報科学) |
教授 |
西野嘉章(博物館工学) |
助教授 |
木下直之(近代日本文化史) |
助手 |
森 洋久(展示情報システム学) |
客員教授 |
シュテファン・シュタイングレーバー(古典考古学) |
放射性炭素年代測定室 |
助手 |
吉田邦夫(年代学/考古化学) |
事務部 |
事務主任 |
保戸塚吉明 |
庶務課 |
事務官 |
今村泰代 |
事務官 |
大橋正浩 |
技術補佐員 |
伊藤尚子 |
会計掛 |
会計掛長 |
西澤明生 |
事務官 |
朝倉良夫 |
事務官 |
並木登美幸 |
事務補佐員 |
石田裕美 |
目次|
メッセージ|
常設展示|
資料部から|
コレクション|
案内|
ニュース
Ouroboros 第8号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成11年6月1日
編者:西秋良宏/発行者:川口昭彦/デザイン:坂村健