ウロボロス 目次 特別展 新規収蔵展 文京ふるさと歴史館学習企画展 新規収蔵品展示 研究部より ニュース

 

ニュース


「ディジタルとミュージアム」展の終了

平成16年10月2日から12月26日まで特別展「ディジタルとミュージアム」展が開催されました。世界の文化遺産や博物館の所蔵品などにディジタル技術を応用したディジタルアーカイブの各種事例を紹介することで、ディジタルの面白さ、すごさを伝え、されにこれらを通してディジタル技術を応用した新しい博物館の姿や博物館の重要性を提示することが今回の展示の目的です。また大学博物館ならではの特徴を生かし、ディジタル技術を用いることによって得られた最新の研究成果の紹介も行いました。 11月23日からは、パブロ・ピカソ「アルルカンに扮したパウロ」ディジタルプリント、古代都市ローマ/ポンペイ遺跡 象形文化集積検索システム(東京大学文学部・大学院人文社会系研究科 象形文化研究拠点)を追加展示しました。

「東京の昆虫たち」展の終了

平成16年10月2日から12月26日にかけて新規収蔵展示「東京の昆虫たち」展が開催されました。2003年に寄贈された須田孫七氏の昆虫コレクションを紹介しました。本コレクションは東京都を中心に戦後すぐから収集され現在にいたる 10万点におよぶもので、失われていった東京の自然を指標する貴重な資料であり多くの家族連れが来館しました。

「森万里子 縄文-光の化石 トランスサークル」展の終了

平成16年10月16日から12月19日まで小石川分館では国際的に活躍しているニューヨーク在住のアーティスト森万里子を迎えて、縄文時代をテーマに展覧会を開催いたしました。森万里子は、グローバル化している世界や社会環境の人工化によって自然環境の在り方が急速に変容している現代的状況を鑑みて、「人間」と「自然」の関係性を縄文時代にまで遡って本源的に探求し見直そうとしています。本展は、東京大学総合研究博物館の研究者と森万里子とのコラボレーションによって、縄文時代における「生」と「死」の多様なシンボルとメタファーを歴史的時間層を超えて現代に甦らせようとする試みでした。展覧会構成は、東京大学総合研究博物館所蔵の縄文の遺物(重要文化財含む)を、森万里子が創作した作品と組み合わせてインスタレーションしていくものでした。このように現代美術の展覧会としては、たいへんユニークな方法論的アプローチと視点によって、閉塞化している現代美術の世界を打破し、過去、現在、未来への扉を開き、我々現代人がどこから来たのかを知る手がかりを見出そうとする「精神的な冒険旅行」へ誘うものです。

公開講座「ディジタルとミュージアム」の終了

平成16年10月2日から12月26日にかけての6回にわたり、公開講座「ディジタルとミュージアム」が開催されました。近年ディジタル技術は各分野に広まり、われわれの生活に欠かせないものになってきています。今回はディジタル技術と博物館の接点を中心に「『ディジタル』とは何か」「文化とディジタル」「芸術とディジタル」「国際化」「新しいミュージアムの形」などの観点から、東京大学内外の各分野の見識者によるシンポジウム形式とし、「新しいミュージアムの形」を求めて意見を交わす場として全講座のまとめをしました。

平成16年度学芸員専修コースの終了

 思考型ワークショップ
   「21世紀ミュージアムを描く」
 国内の博物館、美術館、資料館、埋蔵文化財センターといった多様な文化教育研究施設で、学芸員としての業務に従事する専門職員を対象とし、講義とワークショップを通じた受講生の企画力・技術力の向上を目指す学芸員専修コースの平成16年度のテーマは「21世紀ミュージアム」でした。
 平成16年11月17日(水)から19日(金)の3日間の日程で行われたコースでは、本館教員のほか廣瀬通孝氏(教授:先端科学技術研究センター)、松本文夫氏(建築家:プランネット・アーキテクチャーズ代表)による講義と、グループ別ディスカッションを行いました。受講生らは、容易ではないテーマにも関わらず、それぞれの専門性を生かしたアイデアを出し合いながら思考と討論を重ね、新世紀のミュージアム像を模索しました。
 コース終了後、次の17名の方々に修了証書が授与されました。(順不同・敬称略)石崎尚(世田谷美術館)、大田智之(丹青社)、奥野光(科学技術館)、奥村加奈子(船の科学館)、尾関隆義(丹青社)、城代貴浩(群馬県生涯学習センター)、新堀道生(秋田県立博物館)、砂田恵里(東京大学大学院人文社会系研究科)、関口かをり(貨幣博物館)、谷川愛(東京大学総合研究博物館)、中篠昭雄(長野県立歴史館)、福永隆次(沖縄県平和祈念資料館)、眞下祥幸(東京都写真美術館)、松永直幸(名鉄資料館)、丸谷仁美(秋田県立博物館)、藪前知子(東京都現代美術館)、横田千佳(東京大学総合研究博物館)

ボランティアのご協力

特別展「ディジタルとミュージアム」の開催にあたり、下記の博物館ボランティアの方のご協力をいただきました。伊藤道子、飯干ユミ、鵜原一彦、大武佐奈恵、岡村幸子、沖川康子、神田理子、國近尚三、熊谷昌子、黒田景子、小久保恭子、斉藤春江、斉藤庸子、坂井千里、佐藤和子、鈴木治雄、住田美和子、高橋恭子、竹ノ内育子、中島久美子、福田稔、渕上妙子、舩窪英子、星佳子、堀井美喜雄、堀江千江子、松山薩男、馬渕恵子、三好史郎、柚木陽子   (順不同・敬称略)


来館者

平成16年10月2日から12月26日にかけての6回にわたり、公開講座「ディジタルとミュージアム」が開催されました。近年ディジタル技術は各分野に広まり、われわれの生活に欠かせないものになってきています。今回はディジタル技術と博物館の接点を中心に「『ディジタル』とは何か」「文化とディジタル」「芸術とディジタル」「国際化」「新しいミュージアムの形」などの観点から、東京大学内外の各分野の見識者によるシンポジウム形式とし、「新しいミュージアムの形」を求めて意見を交わす場として全講座のまとめをしました。

footer

Back Up

目次特別展新規収蔵展新規収蔵品展示研究部より|ニュース


Ouroboros 第26号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成17年1月30日
編集人:高槻成紀・佐々木猛智/発行人:高橋 進/発行所:東京大学総合研究博物館