電算データベースの仕様

BQ04番号

今回の整理・撮影の際に土器に付けた通し番号。BQ04-1~250、うち13点は標本の所在が特定できていない(欠番)。石器・骨角器・貝製品・土偶については空欄となっている。


英文報告

佐々木・飯島の英文報告における図番号。


学芸志林

佐々木・飯島の『学芸志林』の報告におけるページ番号(図番号は付されていない)。


佐々木手紙

佐々木によるモースへの手紙に図が掲載されている標本は「○」とした。


博物場番号

博物場の展示目録の番号と、注記の番号の一致が確認されたものを記した。ほとんどの注記は「××OK」(××は番号)と記されているため、すべて末尾にOKを付ける表記に統一した。遺物によっては番号注記が判読困難または判読不能になっているものがある。


人類学教室原番号

大正末期~昭和初期に作成されたとされるカードに対応する1~8480番までの番号、ならびに1970年ごろ以後に赤澤威らによって作成された大判の遺物カードにある5桁の番号に対応する番号。


A番号

1960年代に作られた遺物カードならびに1970年ごろ以後に赤澤威らによって作成された大判の遺物カードに対応する頭文字Aを持つ4桁までの番号。


BQ当初番号

1980年代のデータベース作成時に、一部の土器・骨角器に付けられた番号。


図掲載資料

英文報告・『学芸志林』・佐々木手紙に掲載されていない標本について、図や写真を掲載した文献・資料(戦前に限る)がある場合に記した。


文献掲載図

英文報告・『学芸志林』・『人類学雑誌』などの図を掲載した。佐々木手紙の図は掲載していない。


現状写真

2004年の時点での遺物の状況を撮影したものを掲載した。行方不明資料は除く。( )で記された図版番号は、本報告書における写真図版と対応している。


現収蔵位置

今回の整理が終了した2005年8月時点で、遺物を収蔵している棚・平箱の番号。博物館人類先史資料室前の展示ケース、資料室内の移動式標本棚(PD列)、移動式平箱棚(PE列)、木製標本棚(PA列)、土偶標本棚(PI列)がある。なお、行方不明の資料は「missing」と記載した。


遺跡名

基本的には陸平の標本だが、陸平と断定できなかったもの、陸平か否か怪しいものは「陸平?」としている。また、調査により他遺跡の資料と判明した場合は、「大森」「椎塚」「阿玉台」などと記している。


遺物

「縄文土器(土製品含む)」「土師器」「石器」「骨角器」「貝製品」「土偶」に分けてある。


時期・型式

縄文土器・土製品については現在の土器研究に従って、縄文前期・中期・後期の時期別を記し、確定できる範囲で大別型式を記載した。


器種(部位)

土器については「深鉢」「鉢」「浅鉢」などの器種、「口縁部」「胴部」「底部」などの部位を記した。土製品・石器・骨角器・貝製品については器種のみ、土偶は部位のみ記した。


寸法

土器は完形に近いものに限って、器高(破損しているものは現高)と最大径(または最大幅)を記した。土製品・石器・骨角器・貝製品・土偶は、長さ(高さ)・幅・厚さなどのサイズを記した。


注記

位置欄は土器・土製品のみ、外面・内面・底面に分けて記した。

種類欄は「墨」「朱」「黒」「マジック」「鉛筆」などに分けた。朱書きについては、厳密には赤色、紫色、ピンク色などのバリエーションが見られるが、「朱」で統一した。「黒」としたのは墨書きやマジック書きとは異なる、黒インクや黒エナメルで書かれたと見られるものである。その他に「シール」や「和紙」があり、その場合()で墨書き、黒インク書きなどの区別を記した。

内容欄については、読み取れないものや怪しいものを「(判読不能)」や「(?)」で記した。また、同じ注記が複数あるものは「(2つ)」などと記した。このように、( )で記入したものは実際に注記してあるものではない。「さいの目」注記など、上述(「現状確認調査の成果」参照)したような特殊な記号注記については、内容欄に「(さいの目1)」「(記号①)」などと記載した。


整理備考

平箱からの移動情報、接合情報、付帯ラベルやカードに記された情報などを記載した。

初鹿野博之 (東京大学大学院人文社会系研究科・考古学研究室)

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