第2部 展示解説 動物界
†棘魚綱 Acanthodii 肉鰭綱 Sarcopterygii [ 3目] シーラカンス亜綱 Coelacanthimorpha [1目] シーラカンス目 Coelacanthiformes [1科 1属 1種 ]( 図 7) 頭蓋骨は前後に分かれており、可動的に関節する。脊椎骨がなく、脊柱は太い 1本 の中空の管で、体液で満ちている。第 2背鰭、第 1臀鰭、胸鰭および腹鰭では筋肉に包
まれた中軸になる骨が並び、その先に鰭条が付いている。尾部は独特で、担鰭骨に支持 されている 第3背鰭と第 2臀鰭の聞に鰭条が直接に脊柱に連なる小さな尾鰭をもっている。鱗はコズミン鱗が薄く変形し、円鱗状で、小棘や突起がある。
鰾は太くて長く、 脂質が詰まっている。胎生。最古の化石はデボン紀中期の地層から発見されている。「生きた化石」 の代表である。 ハイギョ亜綱 Porolepimorpha and Dipnoi [2目] オーストラリアハイギョ目 Ceratodor1tiformes [1科 1属 1種 ]( 図 8) 対鰭(胸鰭と腹鰭 ) は幅広く、葉状。鱗は円鱗状で、大きい。鰾は1つで、対になっていない。幼魚は外鰓をもたない。鰾の、肺としての機能があまり発達していないので、水なしでは長く生き続けることはできない。
夏眠しない。最古の化右は三畳紀前期のものである。 ミナミアメリカハイギョ目 Lepidosireniformes [2科 2属 5種] 体は、オーストラリアハイギョに比べて丸く、ウナギ形。対鰭は糸状で、鰭条はない。鱗は小さい。幼魚は外鰓をもつ。鰾は 1対。この仲間の成魚は乾季にはふつう水底の泥中に穴を掘って夏眠する。この時、泥の繭を作るものもいる。このため、鰾は肺としての機能がよく発達
しており、空気呼吸の能力が高い。最古の化石は白亜紀後期の地層から発見されている。 四肢動物亜綱 Tetrapoda
Copyright 2004 The University Museum, The University
of Tokyo
|