石井研堂『錦絵の改印の考証』
改印は、江戸時代以来の錦絵出板の自主検閲のしくみである。そこから錦絵の発行年代の推定法を確立したのは、石井研堂であった。新聞錦絵の時代は、その第八期にあたる時期で、印は干支の文字と月を表す数字とで構成されている。
図231
近世奇説年表
たばこと塩の博物館蔵
明治七年(一八七四)図232
近世侠義伝
たばこと塩の博物館蔵
芳年が描き、山々亭有人が文を寄せた、慶応二年(一八六六)二月のもの。図233
和漢百物語
たばこと塩の博物館蔵
芳年と魯文の組み合わせ。慶応元年(一八六五)九月。図234