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[かわら版の情報社会]


番付の世界 〜順番・順位の情報〜

番付は、順番・順序・順位などを一覧性を持った紙面にまとめたものである。現在でも制作されている相撲の番付を例に見てみると、力士を東西に別け、それぞれ右から左に、次いで上から下に格付けの上の者から下の者に列記されている。文字の大きさも、記載の順番に対応し、上位の力士ほど太く大きく、下位の力士ほど小さく細く記される。見る者にとっては、この記載の決まりさえ理解していれば、どの場所の番付でも力士の順位・格付けの変動を知ることができるのである。相撲の場合は、現在も番付が活用されていることから、例に取ったのだが、本来、番付の形態は多種多様であり、相撲の番付は、番付のある一例にすぎない。

相撲番付(仮) 明治一二年(一八七九)

前のものを一枚縦判にした番付。相撲番付としては、現在も継承して作られているもので、馴染みあるかも知れない。独特の文字も使われ、タイポグラフィー的楽しみかたもある。

図65 相撲番付(仮)
図65

 

相撲星取表東ノ方 文久三年(一八六三)

相撲星取表西ノ方

東西が別れた紙面で、横判の形式の典型的な番付である。「禁賣買」とあり、力士の抱え主や勧進元、贔屓筋などえの配り物であったのだろう。

図66 相撲星取表東ノ方 図67 相撲星取表西ノ方
図66
図67


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