今回の整理作業の際に土器・石器標本に付けたEQ08番号。土器の多くは松村(1920a)の図版番号と対応する数字が注記されており、これらについて対応するEQ08-XX番号を付けた(XXは数字)。ただし、接合しない破片については枝番号を設け、EQ08-XX-1、EQ08-XX-2などとした。その他の土器では、「荻堂」のみの注記のある標本に100番台、注記のない標本に200番台の番号を付した。石器では、「荻堂」と注記のある標本に300番台、それ以外の注記または注記の無い標本に400番台の番号を付した。
今回の調査・整理の開始時点で付されていた注記。松村(1920a)と鳥居(1905a, b, c)と関連すると思われる注記と、人類学教室原番号の注記がある。注記の一部が判読できない場合は「(注記?)」とした。土器の一覧リストでは、注記欄の( )内に人類学教室原番号(下記参照)を記した。石器の一覧リストでは、別欄に人類学教室原番号を記した。
大正末期~昭和初期にかけて人類学教室が所蔵していた人類・先史標本のうち、完形品などの主要なものに付されたとされる1~8480番までの番号(初鹿野他2006)。石器標本について、この欄を設けた。
土器では、松村(1920a)に掲載された写真図版(第四~六図版)および拓本図版(第七~十図版)における、該当する番号を記した。不確定の場合は「?」を付した。
石器では、松村(1920a)の本文中の図(第三、四、八図)および写真図版(第三図版)における、該当する番号を記した。
安里他(1997)の「土器番号」。今回の整理作業では接合後にEQ08番号を付した。そのため、一つのEQ標本番号に対し、接合前の状態を報告した安里らの土器番号は複数対応することが多い。また安里他(1997)の土器番号は、同じ平箱内に収蔵されていた複数の土器片に対し付されている。接合した破片が同じ土器番号内の複数に渡る場合には、破片数を( )内に記した。安里他(1997)の写真に掲載されている土器片と照合できていない破片について「NC(XX)」(NCはNot Confirmedの意、XXは破片数)と記した。
なお、安里他(1997)の図版43と48、図版44と46は内容的に同一の図版である。これらの図版に含まれる土器片では若い番号(図版43、44)のみ記した。
1994~1997年の安里らによる標本確認時に石器に付された番号で、安里他(1996)と安里他(1997)の「資料番号」。「NC(XX)」は上記と同じ。
本報告書の出版時点における、遺物を収蔵している棚列と平箱番号。この情報は永続性がないものの、当面の管理運営の都合上記すこととした。人類先史資料室内の移動式標本棚(PD列)、移動式平箱棚(PE列)が該当する。
本報告書における図版番号。
土器標本の残存部位を、大まかに「口縁部」「口縁~胴部」「胴部」「底部」と示した。
土器標本の色調について、標準土色帖(農林水産省農林水産技術会議事務局1970)に準拠して示した。外面、芯、内面の色調が異なる場合はそれぞれの色調を併記した。
土器標本の胎土について、主な混和物を示した。
土器標本文様について、その有無と種類を記した。文様の名称は研究者、発掘担当者によりまちまちだが、今回の報告では高宮廣衞(1991: 149-186)の論考を参考にした。
土器標本について、主に土器外面の整形方向について記載した。
石器標本について、想定される機能から「石斧」「磨石」「敲石」「石錘」「垂飾品」に分類した。
石器標本について、観察に基づき石材を記載した。今回の報告では安里他(1996)、安里他(1997)の記載を参考にした。
石器標本について、前端から後端までの長さ、右端から左端までの幅、上端から下端までの厚さを計測し記載した(単位はcm)。また、重量を計測し記載した(単位はg)。