東京大学総合研究博物館
標本資料報告 第73号

縄文時代人骨データベース
帝釈観音堂洞窟、帝釈寄倉岩陰

深瀬 均・水嶋崇一郎・佐宗亜衣子・諏訪 元

はじめに

東京大学総合研究博物館に収蔵されている縄文時代人骨は、本館標本資料報告第三号「東京大学総合研究資料館収蔵日本縄文時代人骨型録」に、従来からその概要が掲載されている。我々は2000年以来、本館の縄文時代人骨コレクションについて、現存状態の確認と整理、関連情報の整備、そしてデータベース化を実施してきた。その成果の一部は、既に本館資料報告第52号(保美)、第54号(姥山)、第61号(堀之内、加曽利、曽谷など)、第69号(向ノ台、矢作、余山など)として出版されている。今回は広島県の遺跡のうち、帝釈観音堂洞窟遺跡、帝釈寄倉岩陰遺跡の2遺跡の標本群について報告する。データベースの形式は前回と同じであり、その方法と内容の記述については、基本的に前回までのものを再録した。遺跡の掲載順は標本資料報告第三号にならった。

本資料報告を作成するにあたり、東京大学の高橋昌子氏と近藤修氏、広島大学の古瀬清秀氏には様々にご教示いただいた。ここに謝意を表し、厚く御礼申し上げる。


2008年3月

諏訪 元

平成17,18,19年度科学研究費補助金使用

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