東京大学植物標本室では、耐震工事のため、2019年の8月より約半年間総合研究博物館の植物標本室(単子葉植物と双子葉類離弁花類)を閉室していましたが、新型コロナウイルス感染症への対応にともない、閉室期間を延長しておりました。東京大学の活動制限緩和に伴い、標本室を開室します。閲覧は予約制です。必ず一週間以上前にご連絡ください。
ハーバリウムへの連絡はe-mail(共通アドレス)でお願いします。今後の予定(変更など)についてはこのホームページでお知らせします。
東京大学の活動制限については以下のページを参考にしてください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
連絡先(TI共通): ti_herbarium(a)ns.bg.s.u-tokyo.ac.jp
※ (a) は アットマーク(@)に変えてください。
2021年12月13日
概要
東京大学植物標本室(Herbarium of the University of Tokyo: TI)は、1877(明治10)年に東京大学の創立と同時に設立された、日本で最も古い植物標本室(ハーバリウム)です。その設立以来、継続的に収集された標本は、現在およそ170万点にのぼります。
TI のコレクションの特徴は、ひとつは東アジア(日本、朝鮮半島、中国東北部、台湾等)およびヒマラヤとその周辺地域(ネパール、ブータン、シッキム、中国西南部等)から収集された標本が充実していること、もうひとつは、タイプ標本(学名を定める時に基準となる標本)が多く収蔵されていることです。タイプ標本は2万点を超えます。
TI に所蔵される標本は、その分類学的所属により、総合研究博物館および大学院理学系研究科附属植物園(通称「小石川植物園」)に分けて収蔵されています。総合研究博物館(以下「TI-博物館」とする)には、被子植物のうち単子葉類および双子葉離弁花類が、大学院理学系研究科附属植物園(以下「TI-植物園」とする)には、シダ植物、裸子植物、および被子植物のうち双子葉合弁花類が収蔵されています。
また、蘚苔類および地衣類は国立科学博物館植物標本室 (TNS)、海藻類は北海道大学総合博物館 (SAP) に永久貸与されています。