唯一無二のモノとして存在する絵画に対し、写真は対物レンズの光学的なメカニズムによる複製(コピー)可能性にその本質的な部分がある。写真家のサインのあるものを「オリジナル・プリント」とするのは、絵画の伝統的な慣習に倣うものである。しかし、そもそもがネガの複製物であるところの現代の写真と、現代の高度なデジタル印刷プロセスで複製された印刷物とのあいだに、どのような本質的な違いがあるのだろうか。 22-1 安斎重男撮影、アンディ・ウォーホルの肖像 オリジナル・ゼラチン・シルヴァー・プリント、縦29.5、横20.3(額寸縦44.0、横36.6)、1974年10月31日、個人蔵。年記と署名あり。 22-2 安斎重男撮影、アンディ・ウォーホルの肖像 印刷による複製、縦28.5、横19.7(額寸縦44.0、横36.6)、2000年 |
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