空間のエクスペディシオン

—生命進化の謎を探る




イラク・イラン遺跡調査、アンデス地帯学術調査に続き、一九六〇年代初めにはインド史跡や東南アジア地史古生物など様々な領域を対象とした海外調査が次々に組織された。その中で息の長い活動を続けている自然史系の二大プロジェクトが、ヒマラヤ地帯植物調査と西アジア洪積世人類遺跡調査である。地味で、やや原始的にもみえるフィールドワークによる標本収集と実験室での先端科学分析。このコントラストが、植物と人類の進化に関する多くの謎を解きあかしている。




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