時間のエクスペディシオン—新旧両大陸文明の起源を探る




中東のメソポタミアと南米のアンデス。独自に文明への道を歩んだこの二地域を比較対照しながら文明発生のプロセスを探る。それが、戦後間もなく東京大学に発足した新旧両大陸文明起源の比較研究プロジェクトである。農耕、神殿、都市、階級、文字、等々文明に必須とされる諸項目の出現経緯や役割が、両地域でいかに類似し、いかに異なっていたのか。

なぜ類似し、なぜ異なっていたのか。そしてそこからわかること。データの対比検証作業は、四十年以上にわたる現地調査を経た今でも、なお続いている。




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