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30 古活字本、北畠親房著『職原抄』(上下二冊)
本居宣長著『古事記伝』(四十八巻四十六冊)
寛政二(一七九〇)年〜文政五(一八二二)年
冊子装本
縦二七・一cm、横一八・八cm文学部国文研究室蔵
『古事記伝』は全四十四巻四十四冊、巻十七附巻として出版された『三大考』と、春庭の編になる『古事記伝目録』三巻三冊(合冊本もあり)を併せて、すべて四十八巻の大部である。その出版は、寛政二(一七九〇)年に第一帙の巻一より巻五が出、以後、寛政四(一七九二)年に第二帙の巻六より巻十一、寛政九(一七九七)年に第三秩の巻十二より巻十七、宣長の没後文政五(一八二二)年に残りの巻十八より巻四十四が全て板行され、実に出版だけでも三十二年をかけて完成されたのである。『古事記伝』はその後も需要があったものと見え、天保一五(一八四四)年、また明治八(一八七五)年に後印本が出ている。
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