第ニ部

精神のエクスペディシオン


エクスペディシオンの展開

社会性昆虫の調査「ヨロイモグラゴキブリ」
社会性昆虫の調査「ヨロイモグラゴキブリ」

オーストラリアのサバンナ地帯の住む世界最大級のゴキブリである。地中40〜50cmのところに巣をつくり、小虫と一緒に家族で生活している。前肢についている刺は扇状にひろがっており、モグラの手と似ており土掘りに適した形をしている。
【Macropanesia rhinoceros/オーストラリア/6.8cm×3.9cm/大学院総合文化研究科】
社会性昆虫の調査「シロアリの女王アリと兵隊アリ」社会性昆虫の調査「オオゴキブリの家族例」
社会性昆虫の調査
「シロアリの女王アリと兵隊アリ」

シロアリ類は常に大集団で生息しており、社会性昆虫と呼ばれている。その中には女王や王といわれるごく少数の生殖虫と、ワーカーや兵隊アリと呼ばれる多数の非生殖虫とがいる。集団全体は高度に統一のとれた行動をとる。
【Macrofermes malaccensis/オーストラリア/最大長4.9cm/大学院総合文化研究科】
社会性昆虫の調査「オオゴキブリの家族例」

オオゴキブリは東南アジアからオーストラリアにかけて生息している熱帯性の昆虫である。森林にある枯れ木を食物とし、雌雄のペアがその子供たちと家族で生活している。
【Panethia angusutipennis/オーストラリア/最大個体3.6cm×1.6cm/大学院総合文化研究科】
淡水性哺乳類の調査「カワイルカの頭蓋骨の比較」淡水性哺乳類の調査「インダスカワイルカ」
淡水性哺乳類の調査「カワイルカの頭蓋骨の比較」

左からアマゾン、ガンジス、ラプラタカワイルカ。ガンジズカワイルカの上顎骨には外側縁のたちあがりにドームが形成されている。これは、非常に特殊化した聴覚補助装置であるらしい。
【アマゾンカワイルカ Inia geoffrensis 南米スリナムで採取/ガンジスカワイルカ Platanista gangetica 東パキスタン・現バングラディシュで採取/ラプラタカワイルカ頭骨 Pontoporia blainvillei ウルグアイで採取/最大個体長さ52cm/国立科学博物館】
淡水性哺乳類の調査「インダスカワイルカ」

1974年の12月パキスタンのインダス川流域で漁網にからんで捕獲され、漁師に抱き上げられた。体長約120cmの若いメス。眼が小さく、長い口吻には鋭い歯が生えている。


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