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古物

(中国・朝鮮)


13 蓮華紋瓦当


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灰陶
朝鮮
忠清北道公州市
百済(6〜7世紀)
直径14.4cm
昭和2年12月5日、木村京蔵氏寄贈。
資料館建築史部門(K2879)

軒丸瓦の瓦当部分だけが残ったもの。丸瓦部分ははずれて、まったく残っていない。瓦当部と丸瓦部の接合部分は、所謂「印篭接ぎ」になっている。接合部は平滑で、カキヤブリは無い。胎土は灰色、よく焼きしまり、硬質である。

素弁(無子葉単弁)八弁の蓮華紋瓦当で、弁端および間弁が鋭く立ち上がるのが特徴である。中房径は3.5センチ。

(谷豊信)

参考文献

亀田修一、1981、「百済古瓦考」『百済研究』第12集、大田。
谷豊信、1992、「仏教東伝と蓮華紋瓦当」『新版古代の日本(2)アジアからみた古代日本』、角川書店


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