まとめ

『石器 中山』の発見と今回の収蔵標本の再調査により、明治期の中山遺跡発掘資料について調査と出土資料の現存状況の一端が明らかになったことは貴重な成果である。さらに、『石器 中山』には層位などの情報があり、これまで不明であった発掘の実態や、出土資料の学史的位置づけが可能となった。今後、五城目町教育委員会と弘前大学人文学部の調査成果とあわせて検討することによって、八郎潟地域の縄文後期末~晩期前半の実態が明らかになることが期待される。

謝辞

調査に際して、以下の機関、個人にご協力・ご教示を賜った。末筆ながら、記して感謝申し上げます。秋田県立博物館・秋田県立公文書館・潟上市郷土文化保存伝習館・五城目町教育委員会・稲葉佳代子(東京大学総合研究博物館)・関根達人・高橋忠彦・冨樫泰時・廣嶋司・吉川耕太郎(順不同・敬称略)

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