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東京大学総合研究博物館小石川分館蔵
藤島亥治郎コレクション

東京大学総合研究博物館小石川分館は、2020年度に藤島亥治郎コレクションの寄贈を受けた。

藤島亥治郎氏は、京城高等工業学校教員(1923年〜25年)および朝鮮総督府技師(1924年〜45年)を経て、東京大学(旧東京帝国大学)工学部建築学科教員(1929年〜60年)および文部省国宝保存会委員(戦後は文化財審議会専門委員会)(1936年〜80年)として建築史学の研究・教育に携わる。多岐に渡る業績の中で主だったものに、博士論文での慶州・新羅時代の仏教建築を中心とした朝鮮半島の建築史研究、中山道の踏査による宿場と街道の研究、四天王寺の発掘・伽藍復元、平泉の遺跡・文化財の保存整備などが挙げられる。20世紀の大部分に渡る継続的な活動であり、その業績は近現代における建築史および関連分野の代表的な研究である。

子息である藤島幸彦氏(綜芸文化研究所所長)より寄贈された藤島亥治郎コレクションは、紙資料とフィルムを主体とする。藤島の研究・教育活動の中で、大正から現代にかけて蓄積された国内外の資料は、建築史学、考古学、美術史学、文化財保存学等の分野において非常に高い学術的価値を持つものである。

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