広告媒体としての新聞
官製の発行物を別にすると、大半の新聞は広告料収入に大きく依存している。紙面のなかで広告の占める割合が大きいのはそのためである。国内発行紙に全頁大広告が登場し始めるのは日露戦争後で、出版、化粧品、酒造、薬、自動車、百貨店など、有力企業が新聞紙上で個性的な宣伝意匠を競い合った。明治後期の「図按」から昭和の「デザイン」へ、イメージとタイポグラフィによって構成される新聞広告は、つねに時代の流行の最先端にあった。
88.日刊紙『やまと新聞』
神田たなか洋物店大売出し広告、他。 89.日刊紙『郵便報知新聞』
天賞堂時計発売広告、他。 90.日刊紙『函館毎日新聞』
アッキス、ピンヘット、カメオという煙草の発売広告、他。
91.日刊紙『東京朝日新聞』
健脳丸の全面広告。
|
||||||||
Copyright 2004 The University Museum, The University of Tokyo |