磐梯山噴火真図
東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫蔵
山本芳翠の画をもとに合田清の木口木版で刷られた、『東京朝日新聞』第千九十五号付録。朝日新聞では、七月二四日の社告に「同地の実況を知り其惨状を想見せしめん」ため山本を現地に派遣し、実景を写生した精密完全なる「一大真図」を付録として刊行すると宣言した。図265
大阪府下洪水澱川沿岸被害細図
東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫蔵
明治一八年六月から七月にかけての大阪水害の被害図。朝日新聞第一九七八号の付録である。大範囲の地図と市街図、統計、水量のグラフ、概略説明をつけた総合的な記録となっている。水色の版を重ねて被害を明示する形式は、かわら版を発展させたものである。図266
磐梯山噴火の図
東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫蔵
印刷兼発行者の福田熊次郎は、『東京日々新聞』を素材にした新聞錦絵の版元でもあった具足屋の当主である。明治二一年(一八八八)七月の発行。頭や手足のない死体が掘り出され、子どもの首が木に掛かるなど、見るも無惨な「戦地に等し」い有様であると述べている。図267
汽車転覆現場の実況図
東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫蔵
栃木県箒川鉄橋の事故。『読売新聞』の第七九九五号(明治三二年一〇月一〇日)の付録。かわら版に近い表現である。図268