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第四部

知の開放


環境安全研究センター

東京大学の機密——試験の答案、成績、会計関係の書類など東京大学にあるさまざまな機密はやがてはゴミとなるが、機密は保持しなければならない。これらをシュレッダにかけると体積は8倍にもなり大変であるが、新しく試行的に導入する装置では、機密をシュレッドし圧縮し、紙ブロックにしてしまう。この紙ブロックは最後にはトイレットペーパーになる。このようにして、東京大学の機密は「すべて水に流す」ことが出来るようになる。 その他、仮想展示では東京大学の、PETボトルやガラス瓶などのリサイクルの取り組みを紹介している。

再生トイレットペーパー
東大の機密から作った紙ブロックと再生トイレットペーパー 機密文書をリサイクルに適した紙ブロックに変える装置を東京大学では試行的に導入している。小さくバラバラにされた機密が紙ブロックの形に圧縮される。

紙をシュレッダに単にかけると、体積は8倍にもなる。また、リサイクルのため製紙工場に運ばれても、保管場所にも困り、水に浮いてしまい取り扱いが難しい。ここで、東大で試行的に導入している機密書類を裁断、圧縮し、紙ブロックに変える装置を用いると、もとの書類よりも減容化できる。単にシュレッダにかける場合に比較して1/10以下のかさになる。リサイクルのコストの大半を占める運送費の低減が可能である。

PETから作られた再生品
PETから作られた再生品 ペットボトルからはTシャツ、手袋、じゅうたんを作ることが出来る。ペットボトル1.5本から50%ペットを材質としたTシャツ1枚を作ることができる。

圧縮した缶ごみと缶ゴミの再資源化

東京大学で分別収集された缶は、リサイクルのためにアルミ缶・鉄缶に選別後、運搬しやすいように圧縮した缶ごみの塊にされる。

鉄の空缶は、鉄の棒に再資源化されて建築資材として用いられる。また、アルミの缶は、アルミに再生され再び飲料缶となる。

ガラスカレット、ガラスパウダーと廃ガラスで作ったタイルガラスカレット、ガラスパウダーと廃ガラスで作ったタイル
ガラスカレット、ガラスパウダーと廃ガラスで作ったタイル

東京大学で分別収集されたガラス類は、砕いたガラスカレットといわれるものとさらに細かくしたガラスパウダーに加工される。特定の色のガラスについては、再び、ガラス瓶などに再生することが可能であるが、ガラス廃棄物すべてを再びガラスとしてリサイクルすることはできない。

廃棄物となったガラスビンなどは、砂状にしたガラスサンドと粘土を原料として作成したタイルおよびフロアー材として再資源化する研究が行われている。


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