総合研究博物館地理部門では,1980年以降,琉球列島,マリアナ諸島,パラオ諸島,ミクロネシア連邦,マーシャル諸島,クック諸島などにおいて,現成サンゴ礁のコア掘削調査をおこなってきた.コア試料については,平成16-18年度総合博物館プロジェクト「地理部門所蔵サンゴ礁コア試料のデータベース化」によってデータベースとして公開している.本データベースでは,これまで琉球列島を中心に採取した現生および化石サンゴ標本をデータベースとしてまとめた.
本データベースは,これまで統一的に整理・記載されてこなかった200点以上のサンゴ標本について,再記載をおこないまとめた.さらに,国土交通省より総合研究博物館に寄贈された,沖ノ鳥島産造礁サンゴの標本(80点以上)も加えている.
このデータベースは,オンライン図鑑としての活用に加えて,生物地理的・地球科学的研究に貢献することが期待される.さらに,標本を用いて研究を希望する者への貸し出しも行っている.
2010年3月 茅根 創・本郷宙軌
データベースは以下の9つの項目から構成されている.
- 1.標本番号
- 2.分類名(学名)
- 3.分類名(標準和名)
- 4.採集地
- 5.採集年月日
- 6.採集者
- 7.同定者
- 8.年代(現生,完新世)
- 9.備考
- *写真のスケールバーは1cm