37 視像(ヴィジョン)の復元と反復
人類が古くから身近なものとして親しんできた「鏡」は、実なるモノを虚像として眼前に映し出す道具である。鏡を見るわれわれはそこに視線を集中するが、そこから眼をそらす瞬間、その虚像の不可思議な反映、歪み、反復に驚かされることがある。鏡の有する深い意味あいに想いを馳せるのはそうした一瞬間である。万華鏡は、いうならば複製される虚像の世界を垣間見る格好の道具である。
(石井理絵)
37-1 万華鏡(十点)
アクリル・ボックス、各縦10.0、横10.0、奥10.0
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