冬季特別展「デジタルミュージアム」をきっかけに東京大学総合研究博物館としての常設展示が始められた。総合研究資料館の時代にも一時常設展示は行われていたが、種々の問題があり中断していたものである。 常設展示はフロア面積の限界から東京大学が所蔵するコレクションからみればほんの一部しか展示されていない。 しかし、これらはいわばハイパーメディアのインデックスのような展示であり、「東京大学総合研究博物館」の17部門を代表する展示物それぞれのそばには博物館ブラウザの端末がある。これが、これからデジタル化する膨大な資料の入口となる。 この常設展示はデジタル化のはじめの一歩であり、決して終わりではない。常設展示というモノをインデックスとして、600万点ともいわれる学内資料のデジタル化によりそれにつらなるコンテンツを充実させていく —その決意の表れなのである。 |