生命の科学


ツツガムシ病現地調査写真
ツツガムシ病現地調査写真
山形県谷地町におけるツツガムシ病現地調査。左より宮川米次(第五代所長)、今村荒男(のちの大阪大学総長)、長与又郎(第四代所長、のちの東大総長)、三田村篤志郎(第六代所長)。旅館「対葉館」の2階8畳3間を借りきって実験室と寝室とした。裏の墓地にサルなどの動物舎を作り、近所の長登病院を診療所としたという。当時ツツガムシ病有毒地に出向くということは感染した場合50%の致死率ともいわれ、いわば死を覚悟した上での仕事であった。同行したメンバーはすべて丸刈頭にし「黒髪と共に浮世の欲を断ち」という一種悲壮気持が漂っていた(長与又郎伝による)。
ツツガムシ病の病原体切片標本1 ツツガムシ病の病原体切片標本2
ツツガムシ病の病原体切片標本 I (長与等原図) ツツガムシ病の病原体切片標本 II
ツツガムシ病に罹患させたサルの脾臓内の病原体切片標本。