大きさ | 高さ14.5cm、直径14cm |
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時期 | 紀元前1000年頃 |
出土遺跡 | イラン北部カスピ海沿岸のガレクティ遺跡 |
履歴 | 1960年、東京大学イラク・イラン遺跡調査団 |
所蔵 | 東京大学総合研究博物館 考古美術部門 |
江上波夫名誉教授を代表とした本学の調査団が、 1960年にイラン北部カスピ海沿岸の ガレクティ遺跡で発掘した土器。 C1号墓と名付けられた紀元前1000年頃の墓から出土した。 墓は、2.3m×1.3mほどの長方形の竪穴墓室をもち、 上部は蓋石でふさがれていた。 深さは最深部で地表下2.3mあった。 最下層の墓室には主人とみられる成年男子、 上層には幼児を含む13名の殉死者らしき男女が埋葬されていた。 この墓の上下層からは各種の土器の他、鉄製の武器や青銅製鏡、 金細工など多数の副葬品が出土した。 いずれも冥界での主人の警護、 あるいは主人の使用に供されるものだったのであろう。 この土器は上層から出土した注口付赤色磨研土器である。 注口部から横に1 / 3回転した胴部上半には把手がつけられている。 注口、把手、頚部には沈線による縞状の文様が施されている。 興味深いのは、胴部下半に製作時の失敗に起因した穴があいており、 元来、この土器は実用には向かなかった点である。 すなわち、この種の副葬品が明器であったことを裏付けていよう。
デジタルミュージアム展では、この壷がレプリカにされて展示されています。
この技術詳細については、「デジタルミュージアムを支える技術」の
「レプリカ」と
「コンピュータグラフィックス
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