コンピュータはハードウェアとソフトウェアから出来上がっている。 ハードウェアは、計算やデータ管理などをする電子回路であり、 ソフトウェアは、ハードウェアに何をすべきかを命令する指示書である。 ソフトウェアの無いハードウェアはただの箱であり、 ハードウェアの無いソフトウェアはただの紙である。 ハードウェアとソフトウェアの絶妙なコンビネーションで コンピュータは動いている。
コンピュータのハードウェアを分解して見よう。 箱をあけると、そこには、ハードディスク、 フロッピーディスクのケースがあり、電源のケースがある。 その他に、マザーボードと呼ばれる大きなボードがある。 マザーボードはコンピュータの心臓部であり、 MPU (マイクロプロセッサユニット) やメモリなどが載っていて、 これだけあればハードウェアの基本動作は可能である。
しかし、大量のデータを扱ったり、高速なディスプレイ描画、音声処理など、 高機能な情報処理はこれだけではできない。
そのために、周辺のボードがある。 例えば、音声を処理する回路や、ディスクアクセス、 ディスプレイアクセラレータなどが必要に応じて付け加えられる。
一つ一つのボードを分解すると、 IC、抵抗、コンデンサなどの部品と、プリント基板に分化される。 ICの中で特に重要なものは、 MPU (マイクロプロセッサユニット) と呼ばれるものである。 これは、ソフトウェアの複雑な命令を一つ一つ実行するための部品である。
その他にRAM (Random Access Memory) と呼ばれる、 データやプログラムを格納する部品がある。
プリント基板は、印刷の技術を利用し、 エポキシ樹脂と銅線を層状に重ねた構造をしている。 各銅の層はエポキシ樹脂によって絶縁されている。 特に電気を通したい部分には穴をあけ、スズメッキを施す事によって、 異なる層の間の回路が接続される。 従って、プリント基板にはたくさんの穴があいている。
もう一つ忘れてはならないコンピュータの部品はソフトウェアである。 ソフトウェアのないコンピュータはただの箱である。
ハードウェアの機能を管理している基本的なソフトウェアのことを OS (オペレーティングシステム) と呼んでいる。 OSはハードディスクのどこにどのようなファイルがあるかを知っている。 また、ネットワークが混んでいるかすいているか等を監視している。 使用可能なものは的弁要求者に割り付け、 使用可能でないものは使用可能になるまで使用を抑制するなどの機能を持っている。
ソフトウェアの中でアプリケーションと呼ばれるものは、 ワードプロセッサや表計算システムなどある特定の目的を持った ソフトウェアである。 これらのアプリケーションは、OSに伺いを立てながら動作している。 使用可能なファイルを使い、 使用可能なメモリを使用してユーザから来る指令をこなしている。
ソフトウェアを作成することは思いの他大変な作業である。 大きなソフトウェアになると、数百人の規模の開発チームで作成していたりする。
IC (Integrated Circuit、集積回路) は、シリコンの単結晶板である ウェハの上に写真印刷技術をつかって様々な処理を施し、 上記のような複雑な性質をもつ素子を形成したものである。
集積回路を作るには、まず、 シリコンウェハ上にどのようなパターンを作るかを決める マスクパターンを設計しなければならない。 マスクパターンを作る為には集積回路に持たせる機能を設計し、 そこから電子回路図を書く。 電子回路は、抵抗やコンデンサ、トランジスタ、ダイオードなどが アルミ配線でネットワーク化されたものである。 これらを約1cm四方のチップの上にレイアウトして、 そのレイアウトに従ってマスクパターンを作る。
次に、ウェハの表面を酸化し、その上に感光材をぬる。 マスクパターンをつかって、感光材を露光し、現像すると、 マスクパターンによって遮られなかった部分のウェハが露出する。 腐食材で酸化膜を取ると、ウェハのシリコン面が露出することになる。 露出したシリコン面に拡散処理などを施すことによって 電気的特性を持った素子を形成していくことができる。 最後にアルミで配線をすると、回路が完成する。 完成した回路は、金線で外部ピンと接続し、樹脂やセラミックで封入し、 ロットナンバーや回路形式を印刷する。 何万項目と言う特性試験をパスしたものが完成品として出荷される。
大きさ:W 13.5×D 14.0×H 36.0cm
石英の多くは上の画像のような六角柱の結晶を成し、先は六角錘状。
成分は、SiO2でガラスのようなツヤを持つ。
所蔵:東京大学工学部地球システム工学科
一方、水晶は石英の結晶である。 結晶の不純物の混ざり具合で水晶は様々な色を呈する。 色の違いでルビー、トパーズなどなど宝石として珍重される物質でもある。 このような石英を工業用として用いる時にはしばしば珪石と呼ばれている。
珪石は、純度の高い石英を含んだ鉱石である。 採掘された珪石からウェハを作るプロセスは以下の通りである。
三菱マテリアルシリコン株式会社のホームページに 「高純度シリコン製造技術の発展経緯について」と題された関連資料があるので、 ぜひ参考にして下さい。アドレスは以下の通りです。
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