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陶磁器

(中国・朝鮮・日本)


40 青磁刻花柳文瓜形水注


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朝鮮
高麗時代(12〜13世紀)
高さ20.5cm
資料館建築史部門(K0134)

瓜の形をそのまま写したような形の胴部に屈曲した注口と把手がついた水注は高麗青磁で好んで使われたものである。この水注は蓋が欠失しているが、もともとは蔓のついた帶を象った蓋がついていたと思われる。瓜形状に型押しされた胴部のそれぞれの凸部に、縦長の文様を刻すのも、このタイプに常套の装飾である。ただ、この水注は釉調がやや乳濁し、刻文も粗く力のないものとなっているので、盛期をやや過ぎた頃の作かと推測される。

(矢島律子)


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