第2部 展示解説 動物界
魚類の多様性

 

 

 カレイ目 Pleuronectiformes [ 3亜目 9科約 123属約 570種 ]

 左右不相称で、魚類の中では (動物としても) 特異である。変態時に片側の眼が反対側に移行する。最古の化石は中期始新世のものである。日本では後期漸新世以降の地層から化石が発見されている。 考案上の重要種を数多く含んでいる。ほとんどが海産。

 

 ボウズガレイ 亜目 Psettodoidei [ 1科 1属 3種 ]

 背鰭は頭部より後の方から始まる。背鰭と臀鰭の前部は棘条である。両眼は体の右側または左側にある (同じ種で) 。ボウズガレイ科 Psettodidae のみからなる。

 

 カレイ亜目 Pleuronectoidei [ 5科約 90属約 340種 ]( 図 29)

 背鰭は頭部から始まる。すべての鰭に棘条はない。前鰓蓋骨の縁辺は遊離している。
 種類が多い科は、ダルマガレイ科 Bothidae( 約 119種) 、カレイ科 Pleuronectidae( 約 113 種) およびヒラメ科 Paralichthyidae(約 85種)である。多くの種が漁業対象である。

 

 ウシノシタ 亜目 Soleoidei [ 3科約 32属約 227種 ]

 

 すべての鰭は軟条のみからなる。前鰓蓋骨に遊離縁がない。
 ウシノシタ科 Cynoglossidae( 約 110種 ) とササウシノシタ科 Soledae(約 89種) は多くの種を含んでいる。

 

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