フェーズ2Designing<デザイン>展示を特徴づけるうえで、空間そのもののイメージは重要なファクターとなる。何故ならば展示空間に入った時の第一印象がすでに展示効果のはじまりとなっているからである。さらにその室のテーマ、そして展示物を際立たせるテーマに裏付けされたコンセプチャルな空間演出も大切となる。本展をデザインするうえでもまずは展示の世界感をデザインすることから始めた。いわば「イメージの土台作り」である。そこで展示全体を通して「モノクロ」を空間イメージ作りのコンセプトとした。その理由は以下の点である。 ・資料の大半が石、瓦など無彩色のものがほとんどであること。 ・展示の起点となった渡辺武男の遺した資料のカラーは白黒写真などのモノクロの世界だったこと。 ・過去の出来事を再生するというイメージを展開する上で効果的であること。 さらに白と黒の世界を交互に登場させることでモノトーンの雰囲気を強調させることとした。 ●各ゾーンの性格付けと展示アイテムの表現
●広島・長崎それぞれのフィールド調査の特徴をディスプレイ
●爆央を求める解説造形
●平成のトピックス
●標本テーブル
●被爆試料研究のこれから
●導出メッセージ
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