東京大学は６００万点を超える学術標本を有しており、 そのなかの２５０万点が総合研究博物館に収蔵されている。それらのうち学術的・歴史的に重要と考えられる モノについては、「東京大学コレクション」として一般公聞が進められているが、今回の学内調査で新たに発 見されたものも数多い。これらはすべて１２０年を超える東京大学の教育研究の歩みを現代に伝える物証である。モノの表面に降り積もった塵埃が、長い歴史の重さを視る者の眼に喚起する。