『本郷キャンパスの百年』
法文1、2号館の屋上増築部分
震災復興計画によって建築された建物のいくつかは、戦後手狭となり、
屋上に増築工事が実施された。
法文1号館、同2号館 (工学部6号館も) の屋階 (ペントハウス) は、
コルテンコール鋼という材料を用いた四分の一円形ヴォールトを主要なデザイン
要素としている。パリのアパルトマンの最上階に見られる屋階を参考にした
と思われる意匠である。外隅の部分も既存の建物のデザインを考慮している。
キャンパス全体の統一を考えた一連の増築である。
設計は香山寿夫。昭和51年第1期竣工、同56年完成。
(鈴木昭夫 撮影)
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