『本郷キャンパスの百年』
東京大学本郷キャンパス構想図
油絵
昭和11年頃の作か、内田美禰氏蔵
東京帝国大学工学部教授 (同大学営繕課長事務取扱兼務) 内田祥三が
大震災前後に構想した本郷キャンパス全体計画に基づき、
昭和11年頃、工学部教授岸田日出刀が描いた油彩画。
内田構想の根幹は、将来予想される災害を最小限度にくい止めるために
建物の周囲に広い空地を配すること、
個々の建物を延坪約3000坪の集合建築とすること、
大学全体の利益を優先させることであった。
このため建物のデザインと高さを統一し、
軸線によるキャンパス全体の秩序を明確にすることが意図された。
本図にはこのような基本方針が明快に表現されている。
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