『本郷キャンパスの百年』
工学部2号館
大正11年6月に既に着工されていた。内田の震災復興計画において採用される
「スクラッチ・タイル・ゴシック」というべき、
のちの本郷キャンパスを支配する様式以前の建築様式を示す。
つまり大講堂との外装上の統一感を示すため、
チョコレート色のタイルを用い、ポーティコにはバットレス風の付柱と尖頭
アーチを用いているが、窓は矩形で、3階部分にのみアーチ状の枠取を
施している。効率的な採光とゴシック風の装飾意匠が両立した建物である。
同13年3月竣工。
(鈴木昭夫 撮影)
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