東京大学構内遺跡出土品

加賀藩が輸入した陶磁器/建盞

看護婦宿舎地点 SK299

中国福建省の建窯で焼かれた碗である。唐代から元代にかけて焼かれていた窯で、宋時代の物である。高級なお茶道具と一緒に出土している。戦国時代畿内の物価比較の表によると大工仕事一日100文の時、建盞8000文と記載されているものがある。一個で日当の80倍になり、四ヶ月分の収入でやっと買えるぐらいの価値であった。戦国時代にはこれぐらいの価値があった。はたして江戸時代にはどのくらいの価値があったのであろうか。

[建盞]

<<戻る>>