京都の新聞錦絵
京都では、版型の異なる新聞錦絵が出されている。版元や編集者について詳しいことはわかっていないが、大阪の絵師が筆を執っており、大阪の新聞錦絵を踏まえて発行されたと考えられる。
錦画新聞 第七号
(巡査による賭博の手入れ)
東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫蔵
明治十四年(一八八一)に京都で発行された新聞錦絵。上半分の活字印刷の部分に書かれた四件の記事の内の一つを絵にしたのが下の画面である。絵師は木下広信。役者十一人が宿屋で車座になり、花札賭博をしていたところを踏み込まれた場面である。図127