若いイノシシ類と人骨の埋葬(千葉県下太田貝塚)
縄文中期の墓坑群の中に,ヒトと同様に埋葬されていたイノシシ類である。イノシシ類の幼獣は1体分がまとまって埋葬される例は多いが、生後1年を過ぎた若獣が1体分まとまって出土した例は、弥生時代にはあるが、縄文時代にはない。この例は、特にヒトの墓列の中に埋葬されており、その意味が問題である。頭部が失われているので、家畜のブタかどうかの判断が難しいのが残念である。


目次へ   前に戻る