目次 メッセージ 研究部から コレクション フィールドレポート 案内 なし

平成8年度「学芸員専修コース」

統一テーマ:デジタルミュージアム


コンピュータは人類が誕生以来手にした多くの科学技術成果の中でももっとも重要なものの一つであるが、誕生から50年ほど経った今、コンピュータは社会生活のあらゆる局面に影響を与えようとしている。そして今、博物館にもコンピュータ化、デジタル化の波が押し寄せてきている。

コンピュータにより博物館はどう変わるのか。一つはアーカイブであり、デジタル技術の力により、ほぼ半永久的な知識の保存が可能になる。また、コンピュータ技術とネットワーク技術との融合により、時間と場所にとらわれない知識の流通が可能になる。さらにバーチャルリアリティ技術等今までになかった技術により新しい展示の可能性がひろがる。

この講座では、新しい技術により博物館の可能性をニーズからの考察とシーズからの考察両面を進め、さらに東京大学総合研究博物館で試そうとしているデジタル化の具体例をもとに新しい博物館、未来の博物館をさぐっていきたい。

footer

「学芸員専修コース」日程
  
月 日時 程内 容講 師
11月18日
(月)
10:00〜11:30新しい博物館像を探る林良博(はやし・よしひろ)
東京大学院農学生命科学研究科
教授:博物館長
13:00〜14:30博物館展示論西野嘉章(にしの・よしあき)
東京大学総合研究博物館助教授
15:00〜16:30
11月19日
(火)
10:00〜11:30デジタルミュージアム坂村 健(さかむら・けん)
東京大学総合研究博物館教授
13:00〜14:30
15:00〜16:30
11月20日
(水)
10:00〜11:30考古学と情報処理西秋義宏(にしあき・よしひろ)
東京大学総合研究博物館助教授
13:00〜14:30
15:00〜16:30バーチャルリアリティー
技術と博物館
廣瀬・通孝(ひろせ・みちたか)
東京大学大学院工学系研究科助教授
11月21日
(木)
10:00〜11:30電子文字とテクスト田村 毅(たむら・たけし)
東京大学大学院人文社会系研究科教授
13:00〜14:30DIS(デジタルイメージ
システム)について
神内俊郎(かみうち・としろう)
日立製作所情報システム事業部
試作開発センター長
15:00〜16:30
11月22日
(金)
10:00〜11:30デジタル写真文庫の
可能性:仮想遺跡観光
関 雄二(せき・ゆうじ)
天理大学国際文化学部助教授
13:00〜14:30ワークショップ全員
15:00〜16:30

Back Up Forward

目次メッセージ研究部からコレクションフィールドレポート|案内


Ouroboros 創刊第1号
東京大学総合研究博物館ニュース
発行日:平成8年9月9日
発行者:林 良博/デザイン:坂村 健